エンジニアの働き方「3つの選択」

この記事はex-mixi Advent Calendar 2017 24日目のエントリです。


はじめに

私はウェブのサーバサイドエンジニアとして2013年から5年間働きました。

その間、9社のスタートアップやベンチャーに様々な形で関わり、働き方の選択肢をいくつか学びました。

この記事ではそこで学んだ3つの選択をメリット・デメリットと共に、振り返りも兼ねて説明していきたいと思います *1

  1. 複数の会社で働く
  2. 拘束されない環境で働く
  3. 働く形態を選ぶ

まだまだ経験が浅くこのような記事を書くのは恐縮なのですが、「この選択は考慮に入れとかないと勿体無いよ!」などぜひコメントして頂けると嬉しいです。

1. 複数の会社で働く

一社の社員としてのみ働くのではなく、複数の会社で働くという選択です。

例えば私は、以下2つの働き方を経験しました。

  1. 社員: 週5日, 業務委託: 週1日程度
  2. 社員: 週3日, 業務委託: 週3日, 趣味プロジェクト: 週1日程度

1のパターンは世間的に「副業」と言われるもので、2のパターンは「ダブルワーク」と呼ばれています。2については加えて、趣味でもサービスを作っていました。

メリット

飽きない
もちろん環境も仕事も異なるので、A社の仕事が飽きてきたらB社の仕事に手をつける、もしくは働く時間を調整すること(ex: 月水はA社、火木はB社)で飽きを防ぐことが出来ます。

仕事の応用ができる
A社とB社でタスクの方向性が重なった時に転用したり、また行う際の手法を変えることでより深掘りができます。

また例えばエンジニアリング以外でも、A社で目標設定・MTGの仕切り方を観察して学び、B社でそれを実践するといったことも可能です。

心に余裕ができる
例えA社で躓いていてもB社で仕事を回せているなら、過度に仕事上の不安感を抱えることが少なくなります。

デメリット

炎上が重なると大変
A社とB社、双方で多忙な案件を抱えると、二つ同時に神経を使うことになり大変です。

会社や事業を深掘りできない
一つの会社に関わる時間や割けるリソースが少なくなり、自身の役割以外の知見、例えば企画や会社の運営などの部分は比較的学びづらくなります。

2. 拘束されない環境で働く

いわゆるリモートワークです。エンジニアはその性質上、とてもやりやすいと感じています。

例えば私は、以下のような割合で労働を経験しました。

  1. 会社作業: 10割
  2. 会社作業: 1割, リモート作業: 9割
  3. 会社作業: 5割, リモート作業: 5割

1はいわゆる定時出社、2では自分が出席するミーティング時のみ出社、3では自分の出席しないミーティングも横で聞いたり、ときどき出社していたという状況です。

以下では割合問わず、リモート作業のメリット・デメリットについて記します。

メリット

自身のペースで動ける
例えば自身に、朝ペースが上がらないという特性がある場合、時間をずらすことが出来ます。また通勤時間が無くなるので、その分時間の余裕も生まれます。

好きなタイミングで作業に集中できる
集中して片付けたいタスクがある時、外部からの差し込みが低い状況で進められます。

デメリット

自己管理が必要となる
自己管理が出来るようになるまで、ペースが作れず仕事を上手く回せないことがあります。

私の場合、ペースを作るためにあえて出社したり、コワーキングスペースに行ったりと、色々と試行錯誤していました。

スピード感が失われることがある
相手とその場で口頭で議論することが難しくなり、コミュニケーションコストが高くなります。

自分のいない場所で話が進むことがある
これは環境によって異なりますが、決定や共有のフローがしっかりしていないと、自身のいない場所で物事が決まり進むことがあります。

3. 働く形態を選ぶ

エンジニアはスキルの切り売りがしやすいので、様々な働く形態を選択できます。

私は以下の5つの形態を取っていたことがあります。順に感じたメリット・デメリットをご説明します。

  1. パートタイム
  2. 業務委託
  3. 社員
  4. アドバイザー
  5. 手伝い

a. パートタイム

メリット
時間給なので働いたら働いた時間分だけお金が貰えます。見積もりが甘い時は、これに助けられることがあります。

デメリット
働ける時間には限りがあるのでスケールしないです。

b. 業務委託

パートタイムと逆です。

c. 社員

メリット
上記に比べると毎月安定してお金が入ってきます。また「中の人」になることで、見渡せる部分が広くなると感じています。

デメリット
いいところわるいところありますが、コミットが求められます。

d. アドバイザー

立ち上がったばかりのスタートアップなどに声をかけて頂いてアドバイスを行うというものです。

私の場合、経験した範囲でインフラやアーキテクチャのアドバイスを行うことがありました。

メリット
自身の興味ある分野や興味ある方が立ち上げたものであれば、色々な話を聞けるというメリットがあります。また大きくなった段階で声をかけて頂いたり、紹介して頂けることがあります。

デメリット
思っていたより労力を使ってしまうことがあります。

e. 手伝い

助言と似ていますが実際に手を動かすのでコミット度は大きくなり、金銭的なリターンがあったりします。助言とメリット・デメリットは同じです。

私の場合、スタートアップ立ち上げ時のインフラ構築の手伝うことがよくあります。

おわりに

いかがだったでしょうか。自身の経験をまとめたものではありますが、何かしら得るものがあったら幸いです。

自身のキャリアを考える上では情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアという書籍があります。

またキャリアプランは、各所に散らばっているメディアのインタビュー記事などが参考になると感じていますが、体系的にまとめられたものはそんなに多くないのかなと感じています。

もしよろしければ、貴方が考えることも記事にまとめて頂けると嬉しいです。参考にさせてください!( _ _)


明日はミクシィ在籍中から今もお世話になっている @hirokidaichi さんの記事です!

*1:タイトルは長くなってしまうので省略しましたが、「ウェブ系スタートアップ・ベンチャーでのエンジニアの働き方」というのが正確です。